黄金崎不老ふ死温泉
しぶきを浴びながら黄金の風呂で夕日を見る
青森県西津軽郡深浦町へなし下清滝   TEL:0173−74−3500

  このような海中露天風呂は知床半島、屋久島で体験したが、ここは引いて来た温泉が潮の干満に左右されない位置にある。訪ねたのは6月であったが、夕日を見ようと、陽が傾きだした6時にあわてて風呂に飛び込んだ。ここからは磯の巌で白く飛び散った波や、急峻な岩にへばりついている宿、その横で満開になっているニッコーキスゲなどを見たりして、ゆっったりとした時間を過ごした。7時頃になると茜色の太陽は次第に大きくなり勢いよく波しぶきの中に落ちてゆく。この感動をカメラにと、頭では思ったが体が動こうとしない。7、8人いた他の客もじっと陽を眺めているだけだ。この天地の織り成す神秘的なドラマを見ていると、体の中にある原始の血が騒いでくる。
白神山地と十二湖
  朝5時から十二湖へ行った。途中ブナ林から浸み出てきた水による渓流や、それぞれの湖を眺めた。中でも圧巻は青湖ではなかろうか、それは原生林の中にひっそりと神秘的なブルーの湖が佇んでいた。まるでサファイヤの鏡に巨木が映っているようだ。よく見ると湖に倒れた木はそのままの姿で沈んでいる。時折その静けさを破るかのように、イトウらしき大きな魚の跳ねる音がする。一人でぼんやりと聖域を眺めていた。


▲夕日が圧巻

▲海中露天風呂で今にもしぶきが飛んできそう

▲新館に付属した露天風呂。普通ならこれで十分有名なのに波打ち際のがあまりにも魅力的だ

▲白神山麓の十二湖を訪れたい。特に青湖は神秘的だ