利根川の源流の一つである宝川渓流沿いにある一軒宿。 吊り橋を渡って行く露天風呂は四つもあって、総て渓流沿いであり、しかも夫々相当な大きさで、よく温泉の本などでは日本一大きな露天風呂となっている。 私が訪ねた時は初冬のため、客が少なく大きな湯舟でゆっくり寛ぐことができた。 食事後にだれ一人いない真暗やみの風呂に入ると木の葉の落ちた木々の間に三日月が煌煌と輝いていた。 部屋は渓流沿いのためなのかせせらぎの音が心地よい眠りを誘ってくれた。