岩手県の名所旧跡  (平泉)

毛越寺池庭(平安末期)
  藤原三代が東北の地に築いた極楽浄土であるが、やはり作庭記の中の島姿の様々をいふ事の条で「干潟様は汐の干あがりたる跡の如く半ば現れ、半ば水に浸るが如くにして、自ら砂々見ゆべきなり。樹はあるべからず。」とあり海岸の風景として、干潮時に島が海上に現れた様を再現している。
  日本は島国である。この様な手法は全国の庭園で繰り返し表現されている。この広大な池泉舟遊式庭園は、東北地方にあったため壊されることなくほぼ原形をとどめている。倒れている鋭い巨石が屹立しているさまを想像するとぞくぞくしてくる。
  当庭園は極楽浄土を現した完全な形が残っていて、且つ作庭記風の庭であり非常に貴重な文化遺産だ。隣にある中尊寺が余りにも有名なために、こちらの庭が見落とされがちであるが、是非観賞していただきたい。


▲須弥山岩組み(傾斜した岩)  極楽浄土をこの世に再現した庭なので須弥山か

▲須弥山を囲む九山八海を表しているのでは、と言われている
(誤って盛土が除去されている)

▲玉石と岩組みが交互に  手前の小島の立石はもやい綱を結ぶ舟どめ石

▲干潟様州浜  美しい曲線と水位の上下によって生ずる干潟模様

▲鑓水                         ▲築山岩組み 




遠野の曲り屋と民俗学発祥の地
 柳田国男が役人の頃出張で遠野を 訪れ佐々木喜善がこの地方の天狗やカッパの話やデンデレ野の悲しい物語を収集していること知り、それ以来旧知の仲となり、その後役人をやめ本格的に民俗学を研究するに至った。いわば民俗学発生の地ともいえる。 大沢温泉から車で1.5時間。


▲遠野の曲がりや
 
▲デンデレ野  悲しい姥捨山の物語            ▲おじさん耳をそばだてる
  
▲河童伝説の川            ▲河童にエサを与えないで  ▲柳田国雄氏と