オシオス・ルーカス修道院(世界遺産)
  この修道院は10世紀に修道者(オシオス)ルーカスが開いた。彼は古代ギリシャのデメトリウス神殿の廃墟に隠修者として生活を始めた。
  この聖堂が作られたのはビザンチン世界を二分した「聖像破壊運動」(イコノクラスム)が決着した10世紀頃である。像を描くことが肯定されたのでギリシャやローマ美術を手本に文芸復興が興った時期である。
 金地のすばらしいモザイクが所狭しとひしめいている。但しカソリックのような立体像は禁止。
  なお、同じようなビザンチン美術の傑作はアテネ郊外にあるダフネ修道院であるが、せっかく訪ねたが地震による被害により参拝不可能であった。

  予断になるが、デルフィーに宿泊しているとき、この修道院へ行くためにタクシー乗り場の車にに乗ろうとしたら、運転席の横に女性が乗っているではないか、オシオス・ルーカス修道院への交渉をしだしたら、やや困ったような顔をした、かまわないから一緒にどうぞ、ということで女性も同乗したまま修道院へ行った。修道院から出てきて景色の良いところでジュースを飲みながら話を聞いた。40とも見える彼女はアテネ郊外のピレウスで商売をしているが彼氏に逢いに来たようす。私には偲びあいに見えた。

▲見晴らしの良い丘の上にある

▲キリストの誕生

▲キリストの洗礼


▲後陣には玉座の聖母が円蓋のモザイクは精霊降誕       

▲レンガによる複雑な構造の建築

▲フライングバットレス