1.イエスとその伝導師たちの原始キリスト教時代
西暦 （年） 0 　　10 　　20 　　30 　　40 　　50 　　60　　 70　　 80　　 90 　　100 　　110 　　120
イエス 　　　　　　　　　　　　殉教→ 復活
　　　　　　　　　　　　イエスはどの程度民族宗教から普遍宗教を意識したか
ヤコブ（イエスの兄） 　　　　　　　　　　　　何故民族宗教を超えられなかったか．パウロと対立したか
　　　　　　　　　　　　殉教によりイエス教が世界宗教になる
ペトロなどの十二使徒 　　　　　　　　　　　　ペテロとパウロの対立・ローマの教宣は何故．どのようにして
パウロ 　　　　　　　　　　　　　　　　イエスの復活の神秘を信じ、如何に世界に敷延したか
　　　　　　　　　　　　　　　　　（イエス教を普遍的なパウロ教にした男）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　1回目 →2回目 →3回目教宣
マルコ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原ﾏﾙｺ→　　　　　・ﾏﾙｺ福音書(マタイ・ルカに影響）
マタイ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・マタイ福音書
ルカ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ルカ福音書
幻のQ資料
（Quell)		 　　　　　　　　　　　　　　　　Ｑ資料によるイエスの復元
　　　　　　　　　　　　　　　　　（イエスの口承伝承がマタイ・ルカに影響与える）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・使徒言行録
ヨハネ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ヨハネ福音書
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（黙示録）
死海文書
クムラン洞窟）		 バブテスマのヨハネなどによるエッセネ派によるものか
　　　　　　　　　　⇒この本の内容からイエスの時代を推定する
ユダヤの反乱 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　反乱→離散　　　　　　　　　　反乱→離散
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　66～70　　　　　　　　　　　　　132～135
２．イエス神話化のプロセス
①人の道の解説者
②犬儒派（Ｃｙｎｉｃｉｓｍ）の賢者 ：ギリシャ哲学の一派。無為自然を理想とし、社会的習慣を無視、軽蔑した
③神の解説者
④神の代理人（神の代弁者）
⑤神の子としての人間（神のような人間）
⑥神の子としての神（人に似せた神）
⑦神
３．イエス神話化の歴史的背景
①パウロによる宣教（復活に神話）⇒穀霊の復活の思想があったので受け入れられたか
②ユダヤ民族の流浪、離散、追放、迫害による民族の団結（バビロンノ幽囚、ユダヤ戦争の敗北）
③イエスの悲劇的な死
④パウロなどの弟子の熱意
４．ユダヤ教の契約と一神教
①遊牧民族のため他地域に入るためには、水や草などに関する契約を常とする
②分裂している氏族を統一するためには抽象的な統一神が必要（モーゼの創作）
５．キリスト者（ヨーロッパ人）は何故ユダヤ人（ユダヤ教）を憎むか⇒逆も真なり
①モーゼ、ダビデ、ソロモンでも神にならないのに、大工のこ子イエスが何故神なのか
②悲劇の民族ユダヤ人は神との契約である戒律を守っていれば、メシアが現れて我らだけを守ってくれるはず所が、キリスト者は異邦人（ローマ、ギリシャ人）に諸戒律（割礼など）を守らせない
備考）ＡＤ３１３年にｷﾘｽﾄ教がローマの国教になると、ｷﾘｽﾄ者のﾕﾀﾞﾔ人への復習が始まりナチスのﾎﾛｺーストを支持した（ｲｴｽを始めとしてｷﾘｽﾄ者は300年間憎しみにあったが、今度は逆に1700年間憎んだ）
６．イエス教は何故、人類教になったか
①神話化されたイエス教は虐げられ（奴隷など）、貧しく､病み､老い､女性の救いとなった
②ローマ（当時の全世界ともいえる）の国教となった
7、インドの釈迦、中国の孔子、ギリシャのソクラテスなどは何故神にならなかったか