日本庭園「造景の美」  中田勝康 庭園写真展
写真展の趣旨
 日本庭園は「美しさ」や「癒し」の視点で撮影されたり論じられることが多かった。今回は庭園を宗教的要素の造景を撮影し解説したいと思います。また、日本庭園は何らかの意味で自然の写しですが、単なる写しから脱却して、抽象的なデザインとして捉え直したいと思っています。
 美しいと云う写真よりは時代の思想を反映したアングルに拘ってみました。
 昨今のデジタル技術を生かして、トリミングは造景の形や展示場所に合わせて自由に行った。印刷は大判サイズにすることで、あたかも庭園の中にいるような臨場感が表現できれば幸いです。
内容
日本庭園を清・雅・空・形・祈・力の観点からとらえ、日本庭園の多様性の写真(41点)を展示いたします。
会場・日時など
場所:入江泰吉記念 奈良市写真美術館
期間:平成23年7月2日〜8月7日(月曜日休館、ただし7/18の祝日は7/19が休館))
時間:午前9:30〜午後5:00
入場料:無料
但し、常設館では入江泰吉氏の写真展が行われていますが、入場料は500円
 ・美とこころ −入江泰吉 京の庭−
 ・入江泰吉 大和の暮らし −昭和20年〜30年代−

講演会会場

旧大乗院にて現地説明会
展示風景

玄関入った「清」の間

 玄関入ってすぐの右側から(左より:和歌山城・万福寺・光前寺・永保寺)

清  左から:和歌山城・万福寺・光前寺・永保寺

清 左より:永保寺・松尾大社・本法寺・和歌山城

  右側より:東院・毛越寺

庭園研究会のメンバーと

 左ガラス面(宮跡・毛越寺・浄瑠璃寺・大乗院)、奥中央(東院)  右壁面(春日大社・東福寺)

 雅 左:::フロントデスク面(東院)  

 ガラス面の欄干:喫茶室側から(金閣寺・天龍寺・宮跡)

 ガラス壁面を入口方向から(旧大乗院・浄瑠璃寺・毛越寺)

(左側8枚)と(右2枚)

   階段下部からのぞむ両壁

 下り階段左壁面 龍門瀑(保国寺・苔寺・天龍寺・常栄寺)
 祈  右側の苔寺・天龍寺・常栄寺

 祈 下り階段右側 修行の場としての坐禅石・坐禅窟(永保寺・瑞泉寺・苔寺)

   粉河寺・阿波国分寺など

うーん!江戸時代末期でも迫力がありますね

友人と

力   重森三玲作  東福寺と松尾大社

展示写真例


《清》 和歌山城

《清》 光前寺(拡大写真)

《雅》 平城京東院

《雅》 宮跡

《空》 龍安寺

《空》 興禅寺

《形》 仙洞御所

《形》 旧友琳会館

《祈》 永保寺

《祈》 瑞泉寺

《力》 粉河寺

《力》 松尾大社