「重森三玲 庭園の全貌」出版の趣旨と内容 重森枯山水の奥義とは 非公開の個人庭園を含む113庭撮りおろし。「テーマ→抽象→造形」という作庭プロセスを、古典庭園との比較、半世紀にわたる作風の変遷から解き明かす。
本書の内容(学芸出版社の本の紹介) 第一部 重森庭園の軌跡(カラー写真約380枚)
@現存する重森庭園の大半を網羅した。 A各庭園の構成、作庭の経緯、重森の意図を解説した。
第二部 古典庭園と重森枯山水(カラー写真約120枚、白黒写真260枚) @古典庭園の立体造形を背景(地形的、経済的)により分類した。 A重森は古典庭園から抽象を学び、自然の抽象こそが「永遠のモダン」と解釈した。 B重森は枯山水の設計思想を「テーマ→抽象→造形」と考えた。 C重森は独自の立体造形(石組)と平面造形(地割)を確立した。 D重森は「多島式・出島式庭園」の確立により、独特の立体造形を可能にした。 E重森は個人庭園において「洲浜式敷石」による遠近法の確立した。
その他 @重森の解釈に当たっては現存する大半の庭を観察し、さらに重森の著書からも作庭の意図を読み取った。 |