▲人口の頂を背にした神像と地震で転げ落ちた頭部(世界遺産No3 講談社より)
ギリシャとペルシャの文化が融合したヘレニズム様式の遺跡
標高2150mの山頂に世界遺産の巨大な神像がある。
紀元前1世紀に、この地方を支配したコンマゲネ王国のアンティオコス1世の墳墓。
背後に見える小山は人工のもので(高さ50m、直径150m)、山の中心に棺が納められている。
小山を中心に東側と西側にそれぞれ5体の神像とワシとライオンの像が並んでいる。
▲長い年月の間、地震で首が神像から転げ落ち、神々の首は地面にゴロゴロと転がっている。
頭部の大きさは160〜170cmある。
アンティオコス1世自身の像はゼウスやアポロン、ヘラクレスなどの神々と並んでおり、強大な
権力を持っていたことがうかがえる。(世界の美術大全集 No4 小学館より)