大名庭園 |
江戸時代になると大名庭園という分類が成立する。 江戸時代には大名庭園のほかに、以下のような区分ができるかと思う ・安土桃山時代の気風:二条城・円徳院・西本願寺など ・天皇家・皇族:桂離宮・修学院離宮・仙洞御所・京都御所・曼珠院 ・神社仏閣:粉河寺・松尾神社 ・豪商・豪農 大名庭園 全国には約300の藩があるといわれている。江戸には各藩とも上屋敷、中屋敷、下屋敷があるので合わせて900以上の屋敷があった。そこには庭園があったのであるから、江戸は世界に誇る庭園都市いえる。 では、大名庭園はどのような特徴があるのであろうか。 @広大な屋敷に池泉庭園があった。 A庭石は巨石・珍石・奇石・名石を集めた。戦国武将の庭に比べると比較にならぬ程に巨大化している。 B差し迫った緊迫した時代ではないので、陰陽石のオンパレードになった。 C上田宗箇の作った徳島城・和歌山城・名古屋城・(広島の縮景園は大幅に改造され痕跡程度)庭園は安土桃山時代の雰囲気が残っていて豪華である。 D兼六公園・岡山後楽園などは石組みの豪華さ、よりももゆったりとした公園のようになり、桂離宮のような洗練されたデザインが重視された内容だ。 E儒教の関係で中国趣味が意匠が盛んになる。 |