大徳寺の風景
  禅の庭を語るには寺の玄関を見ればよいのではないだろうか。ひいては寺域を見れば理解できると思う。
添付の写真のように、各寺々は地形に合わせ本坊などが建てられている。山門から玄関へのアプローチも実に様々だ。葺いてある石の形、材質、模様は様々だ。植えてある木も様々の種類と刈り込みがされている。一見ばらばらに見える模様の中にピシッとした芯がある。それを発見したときの喜びはなんとも形容しがたい。禅の境地から自然と醸し出された巧まざる技というべきか。

臨済宗の禅の悟りとは
  自分が清浄身であることを自覚する、ことである。そのためには方便として周りを塵一つない環境にする、ことである。これを称して禅観境を無染にする、と言う。そのためには一に掃除二に掃除である。
 
この精神から発している禅寺の庭園は塵一つなく、水が打ってあり、凛として厳粛である。

▲大徳寺の柏槇  
 柏槇は禅の世界を象徴している。老いた柏槇は精一杯枝を広げ、人はそれを大事に守っている。

▲大徳寺の柏槇越しの三門

▲三門

▲本堂

▲境内は常に美しい、峻厳

▲弧蓬庵

▲黄梅院入り口(特別拝観日のみ可)

▲黄梅院の清掃  「禅観境を無染にする」

▲興臨院  玄関は目が覚めるような美しさ  特別拝観日のみ公開

▲三玄院

▲大慈院  仕出し料理屋「泉仙」がこの寺で店を出している。電話:075−491−6665

▲大仙院

▲芳春院への参堂

▲高桐院

▲真珠庵

▲養徳院