円成寺  平安時代  池泉舟遊式
奈良県忍辱山町1273  電話:0742−93−0353
迎接会(ごうしょうえ)
  阿弥陀如来が観音菩薩を引き連れて、衆生を救済するために、来迎する。この有様を実演する。
池泉の東南部に出島がある。この辺りに娑婆屋を設け、ここから中島の東端へ長い仮橋を架ける。阿弥陀如来と諸菩薩がこの橋を渡って西から東へ迎えに来る。衆生を迎えた如来と菩薩たちは、彼らを連れて極楽浄土へと戻っていく。池泉には舟を浮かべて楽を奏し、舞も舞われる。この壮大な宗教演劇が池泉上で行われた。
大日如来坐像(国宝)運慶1176年の作
  忍者のような印を結んだ像である。写真では何度も見たことがあるが、今回初めて三重塔の中にある本物を拝観した。ガラス越しではあるが本物から発する初々しい成長期の青年というか、少女というか健康な色気が発散していた。

▲現世から極楽浄土への道 
 カメラの位置の現世から中島へは反橋で渡り、そこからは阿弥陀堂に向かって平橋を渡る。

▲阿弥陀堂側から中島への橋の礎石と現世側の橋の礎石が見える

▲中島の西側には大島があるがこれは迎接会のときに、雅楽を演奏したと考えられる、とのこと。

▲平橋の東には小島があったらしいが、現在は石組みだけが残っている。」

▲阿弥陀堂は室町時代の重要文化財 
  内陣中央の四本柱には極彩色の聖衆来迎二十五菩薩は見ものだ。

▲国宝の春日堂と白山堂