平安神宮  池泉回遊式  明治時代
京都市左京区岡崎西天王町  電話:075−761−0221
沿革
  平安神宮は1895年に平安遷都1100年を記念して作られた。社殿は大内裏朝堂院を模して建築された。庭園は当初は本殿の東西に白虎池(西神苑)と蒼龍池(当初は東神苑といわれたが、現在は中神苑といわれる)が作られた。その後1911年から楓鳳苑(現東神苑)が作られた。
庭園
  中でも有名なのは中神苑にある臥龍橋はリズミカルに円柱が配置されている。東京の小石川後楽園の大井川の沢渡り、奈良の依水園を比較してみると面白い。次の見所は東神苑に架かっている橋殿(太平閣)である。外から眺めても絵になるし、橋の縁側から眺める鶴島亀島、貴賓館もゆったりとして気持ちがいい。
  作者は小川治兵衛で明治、大正を代表する作庭家で、すぐ近くの無鄰庵などを作っている。江戸時代以来の伝統を引き継ぎながら、西欧からの新しい文化の影響を受けつつ、伝統を脱皮しようとしているが、全体的に自然主義的傾向がある。

▲神楽殿から應天門(おうてんもん)を望む

▲西神苑の石組みは古典的に豪華に組まれている

▲西神苑の滝

▲中神苑の臥龍橋 深い池泉には三条・五条の橋脚を千鳥に配置した沢渡り。

▲橋殿(泰平閣)と借景の東山連山

▲東神苑に流れ込む遣水が後楽園大堰川(おおいがわ)のようなさまを見せる

▲流れはやがて東神苑に注ぐ

▲貴賓館周辺は桜に染まる

▲橋殿(泰平閣)から東神苑を望む

▲見とれる

▲手前には富士山型、奥にも名石がある

▲秀吉が築造した三条、五条の橋脚