湖東三山 百済寺
滋賀県愛知郡愛東町大字百済寺  電話:0749−46−1036
沿革
  十一面観音菩薩を本尊とする。この地は百済から移住した秦氏が開拓したところで百済寺が建立された。寺伝によれば606年に聖徳太子により創建された古刹で、百済の龍雲寺の伽藍を模して建立されたという。平安時代になると天台宗の寺となり、最盛期には300余坊を構え、多くの僧兵を擁した。しかし1573年には信長の湖東寝室に反抗したために、堂塔がすべてが灰燼に帰した。その後秀吉や徳川幕府、伊井家などにより復興が計られたが往年の旧観を取り戻すことができなかった。
庭園(本坊喜見院)
  当院は仁王門近くにあったが、昭和15年に移転改築された。これに伴って庭園も拡大移築された。山裾を利用して滝を落とし橋をかけ回遊路を設け、池には巨大な石の護岸と飛び石があり豪華な庭園である。山裾の広大な敷地を利用した豪華な庭にはいろいろな要素が取り込まれていて、訪問者を飽きさせない。

▲本堂は1650年に再建された

▲本堂横の小さな神社

▲石造宝篋印塔(鎌倉中期〜末期)

▲本堂からの眺め

▲切石による沢渡り

▲渓流には玉澗式の橋が架かり深山幽谷の趣きだ

▲庭園入り口には巨石の飛び石がある

▲渓流の源流

▲園内の山頂からは湖東の平野が見える

▲山の中腹より庭園を望む