教法院 仏説の庭 |
京都市上京区寺之内通新町西入妙顕寺前町515-8 拝観は予め往復はがきで希望日を申請 |
経過 日蓮宗の寺である当寺の庭は仏説に基づいて作られた。何をテーマとするかについては、当寺の先々代が注文をつけたそうである。というのは、ここには昭和39年に作られた美しい庭があったが、それだけでは寺にある庭としてはふさわしくない、と考えた。確かにただ草花や苔の美しさのみであれば、公園や植物園に行けばよいのである。 庭園 ご住職のご説明によると、当庭園のテーマは次のようになる。 釈迦は自分が亡くなった後にも、人々の為に仏の教えを広めるようにと、弟子たちに伝えた。庭園に立てられた石は、特に末法とされる世の中で釈迦の代わりに教えを伝える、地涌(じゆ)の菩薩の姿を現している。また同時に、七石それぞれが「南無妙法蓮華経」の七文字を意味している。、とのご説明である。 庭をデザイン的に考えてみると、州浜が複雑に入り組んでいて見るものを飽きさせない。築山の起伏が大きいので立体感がある。白砂と緑の苔のコントラストにより画面がギュット引き締まっている。庭園を囲みは生垣であり、更に背後にも鬱蒼とした木立がある。 比較的小さな面積の庭であるが深い意味合いが込められた珠玉の作品である。今回はインドネシアから帰国し関空に着いた同級生とゆっくりと拝観したが、ジーンと心が満たされた想いである。 |
▲山門を入るとほっとする暖かな雰囲気に包まれる |
▲夕暮れの穏やかな日差しが起伏のある苔や凹凸のある阿波の名石を照らしている |
▲雨上がりの美しい苔 |
▲上記写真の拡大 |
▲庭園の右端よりの撮影 |
▲上記写真の拡大 |
▲庭園左端より撮影 |
▲上記写真の拡大 |
▲仏足石の手水鉢 |
▲大きく開かれた障子 |
▲入り組んだ州浜 ▲玄関にある七五三の石組み |
▲鴨居と敷居、よしず越しに垣間見る風景 |
▲お抹茶を頂きながらご住職との会話弾む友。真っ先に松戸の妻の元に返らねばならぬのに。 |