「臨場感溢れる畳サイズの写真 二人展」
場所:入江泰吉記念奈良市写真美術館 一般展示室(無料)
年月日:平成26年7月10日(木)〜7月13日(日)
時間:10日(12:00〜17:00)、11・12日(9:30〜17:00)、13日(9:30〜16:00)
アクセス:奈良市高畑町1600 Tel:0742-22-9811
(ナビの表示は「ほっかほっか亭」を左折を指示するが、非常に狭い道なので、この道を通らずに、東大寺前から奈良教育大学正門前を通過して、最初の信号を左折)
写真展の趣旨
 我々が物を認識するときには、眼球を通して網膜に映った像を認識し、実像と考えていないだろうか。しかし最近の科学は「映った像を直接認識するのではなく、過去の学習したデーターと照合して総合的に認識する」ことが解ってきた。即ち錯覚である。今回はそのようなメカニズムを意識して大判サイズ写真にしましたので臨場感を味わっていただければ幸いです。これらに関する資料をPDFで添付いたします。
大きな画像は臨場感を生むメカニズム (クリックしてください)
ご案内(下記PDFをクリックしてください)
はがき表   はがき裏   目録(写真) 
プロフィル
藪利臣:写真家/画像コンサルタント
1億画素の魅力
中田勝康:日本庭園について著者があるが、作庭者の意図を理解しやすい写真の撮影を心掛けています。現在は庭園の文化財指定指定活動と写真展・講演会を行っている。090-4812-3052
会場風景 New
展示写真例
藪利臣氏

雨の詩1/大台ケ原雨の中、まっすぐな木々が1本の曲がった木の噂話をしているようだ。



雨の詩2/大台ケ原木々や苔むした岩たちが雨上がりの挨拶をしているようだ。



天井の情熱/御所市曼珠沙華は慶事が起こる時に赤い花が降ってくると云われており、この場に立つと何か良いことが起こりそうだ。


早春/月ヶ瀬梅林は明治に衰退し他の作物に植え替えられたが逆境に耐え抜き花を咲かせた梅を褒めてあげたい。
中田勝康

興禅寺(木曽福島町)重森三玲作(1963)
木曽谷の自然美と重森の人工造形美が対照的に拮抗していることで、人工造形美が一層際立っている。かつての龍安寺も背後に京都市街地や東山、西山が望めたのであり、その原点を理解するのには格好の庭である。


住吉神社(篠山市)重森三玲作(1966)
住吉神社が海洋の神であることを象徴した海波の造形は現代に相応しい斬新な創作庭園である。この庭の特徴は海波の造形をエネルギッシュに現代的な造形に仕立てたことであろう。


泉涌寺・善能寺(京都市)重森三玲作(1972)
逆光の新緑に雨上がりの豪華な石が輝き慌ててシャッターを切りました。重森三玲氏としては珍しい池泉庭園ですが絢爛豪華な石組みに感嘆した。


遠照寺(伊那市高遠町)小口基實氏作
山畔の三尊石に向かって鯉魚が登っている。昨夜からの雨も上がり日の出が後光のように輝いている。手前の鶴首石がより大きく見え遠近法効果が出ている。


西芳寺(京都市)室町時代初期
碧巌録に書かれている龍門瀑の故事を視覚化した造形である。鯉魚は一段目の滝を登り切り、眼前の二段目・三番目の滝に向かって身を翻らせている。なお右下の階段はその上にある座禅道場へ登る道であり、禅の修行道場から鑑賞の庭への過渡期的な庭である。