忍路のストーンサークル
  ここを訪れるきっかけは、日本庭園の革命児重森三玲先生の日本庭園央大系の上古日本庭園源流を約30年前に読んで以来、古代石造物と日本庭園の関係をつらつら考えていた。やっとの思いで訪ねたときには、それは夏草に覆われていたが、地上約1.2mの高さの円柱群がぎっしりと林立していた。約60mの楕円形の遺跡を見ながら、遥か5000年前に思いをはせた。その後イギリスのストーンサークルも見に行ったが、この起源については依然謎のままである。なお、この村にはある翁が集めた縄文博物館がある。松本清張氏の訪問時の写真があったが、翁の熱心な説明は今も鮮やかに甦る。