三千院  池泉回遊式  江戸時代
京都市左京区大原来迎院町 
沿革
  三千院の創建は古く比叡山の開創と同じくらいである。778年に最澄が延暦寺を創建するにあたり仮の住坊を結んで、一念三千院と称した。その後紆余曲折の末、龍禅院を本坊として、直轄していた極楽院を加え、三千院と称するようになった。
庭園
  明治になって三千院に合併された往生極楽院は平安末期に建立されたもの。有名な船形天井の堂内には丈六の阿弥陀三尊像が安置されている。開け放たれた往生極楽院からは阿弥陀如来が来迎するかのようだ。ここの庭は江戸時代のものであるが全体の雰囲気は平安時代の極楽をこの世に再現した庭のようだ。ここには3つ庭があるが有清園の庭は地形を利用した細波の滝は落差があり「作庭記」に出てくる滝のようだ。

▲往生極楽院の阿弥陀堂の回りは有清園池泉と苔に囲まれている

▲有清園の亀島(他に鶴島あり)

▲細波(さざなみ)の滝

▲聚碧園はつつじ等が生い茂ってしまい庭園として鑑賞ができないのが残念である

▲聚碧園を眺める

▲山麓の上部には現代作られた「阿弥陀聖衆25菩薩来迎」の庭がある