巣山古墳 島状遺跡 |
奈良県北葛城郡広陵町馬見 電話:0745−55−1001(広陵町教員委員会) |
巣山古墳は法隆寺近くにある馬見古墳群のひとつである。当古墳群は4〜5世紀に作られているが、中でも巣山古墳は最大級で全長220mもある。平成12年から発掘調査をしていたが、平成15年周濠部泥土を浚渫作業中に池の中に舞台上の基壇が偶然発見された。 遺構はあくまでも古墳での儀式の場であり庭園ではないが、全体的に州浜状に拳大の礫が敷かれている。特にせり出し部には庭園の荒磯風の景色である。技術的には飛鳥時代に始まる庭園手法の萌芽といえないだろうか。 蛇足ながら付け加えると、当舞台の外周部の突出状態は特異な形をしているが、同様の形状をした古墳が出雲地方の宮山第四号墳で、四隅突出形方墳といわれている。 なお現地説明会には出席できなかったが後日訪問した。写真の多くは広陵町の提供された資料より |
▲古墳全景 周濠部の浚渫作業時に発見 ▲南西突出部と(両写真は広陵町のパンフレットより) |
▲私が尋ねた時は突出部や繭状の石の配列は土嚢によって覆われていた |
▲北西突出部の石組み 全体的に州浜状に拳大の礫が敷かれている。特にせり出し部には庭園の荒磯風の景色である。但しこの遺構はあくまでも古墳での儀式の場であり、庭園ではないが技術的には飛鳥時代に始まる庭園手法の萌芽といえないだろうか。 |