正覚寺 桃山時代風  現代(重森三玲) 竜珠の庭
兵庫県篠山市  電話:0795-52-2339
  当寺は浄土宗智恩院派の一寺である。元から小さな池の護岸に、多くの石を使った昭和期の庭があった。重森は「今回、幸いにも巨石の板石を得る事が出来たので、天竜寺より大きな龍門瀑を作ることが出来た」と喜んでいる。鯉魚石は修行中の僧侶を象徴して滝の下方に位置している。また、鶴島、亀島の二島が配置されている。橋は三橋架けられているが、右端の橋は特に分厚い石が採用され、配置角度は他の二橋から大きく振っていて、桃山時代の特徴を示している。
  当寺は何時伺っても心温まる家族的雰囲気で迎えていただき感謝する次第だ。

▲座敷から鶴島を望む。躑躅、サツキの見頃は6月10ころ

▲鶴島(左側)と亀島、その間に龍門瀑

▲この龍門瀑布は鹿苑寺(金閣)や天竜寺のそれよりも雄大に作られている

▲亀島と対岸を結ぶ橋は戦国・桃山時代を思わせる分厚い石だ

▲さながら巨石の乱舞、と言え躍動感あふれる

▲護岸

▲鶴島と対岸を結ぶ橋

▲池正面の護岸石組みと舟石

▲庭園を裏から見ても正面から見たのと全く遜色がない

▲対岸の躑躅やサツキの大刈り込みからの全景