天竜寺・雲居庵
都林泉名所絵図会によると、以下のような図が描かれている。夢窓の最晩年期を過ごした庭だ。
池は複雑な形をしていて、島があり三っの橋が架かる。背後には嵐山がゆったりとした形で覆われている。池の奥まったところには、築山があり、そこには三段に岩が組まれている。さして大きな石ではなさそうであるが、築山の上にあり、岩が重ねられているために、深山幽谷の景があったのだろうか。この江戸時代の江では枯山水になっているが、当初は水が流れていたのであろうか。
▲丸で雪舟の水墨画の風情だ