普門院庭園  重森のよる修理  昭和14年
 通天橋を渡った先に開山堂と普門院に囲まれた庭がある。この庭は江戸時代初期のものであるが、昭和14年に重森によって修復された。一見して、智積院庭園風に反りたった山裾に巨石が林立している。

 庭園のポイントは山門を入って開山道に向かう右側の石組だ。山畔(大きめの築山)には石が積み上げれれているが、ほぼ中央部と開山堂前に枯滝がある。やや崩壊しているが、地形を活かした石組である。
さらに、参道の左側には鶴島、亀島がある。立体造形性の優れた鶴島と、蓬莱山を象徴する洞窟石組のある亀島だ。これらの庭は開山堂を荘厳するための庭であるが、普門院側から見るようになっている。
中央部を通った参道は明治になっての工事である。


▲山門から開山堂に向かう景色

▲格子模様の白砂と築山の石組

▲普門院書院前から山門中に鶴島(左)と亀島を望む

▲山門近くにある枯滝と石橋

▲開山堂側の豪華な枯滝

▲普門院書院前から亀島(右)と鶴島(左の立石)を望む

▲亀島には蓬莱山を象徴した洞窟型の石がある。

▲鶴島は羽根石によって鶴を象徴

▲鶴島(手前左側二本の立石)と亀島(一部)越しに枯滝を望む

▲鶴島越しに開山堂前の枯滝を望む

▲鶴島の羽根石越しに山門近くの枯滝を望む

▲明治になって改修されてしまった護岸

▲開山堂                           ▲普門院