等持院  足利尊氏が夢想国師の系統に作らせた庭
京都市北区等持院北町番地  電話075−461−5786
沿革
  足利家の菩提寺であり、歴代将軍の木像か安置されている。達磨大師、夢想国師、徳川家康の木像もありこれだけでも一見の価値がある。
庭園
  奥にある島と出島で出来た古式の庭が有名である。このタイプの庭園はほとんど消滅してしまったが、奇跡的に残ったのは、足利家の菩提寺であったゆえか。出島の出入りが多くあり、その複雑さが見所である。西芳寺をコンパクトにした庭といえる。木立の間をゆっくり歩きながら庭園の地割を楽しもう。作庭記の世界で岩組みもほとんどなく、王朝文化の名残が香る。尚、かつては島の表面は白砂で覆われていて、複雑な島々を横から見ると二重、三重にかかった霞のようであったに違いない。

▲紅葉の始まった境内の佇まい

▲何といってもこのアングルがこの庭の特徴を示している。まさに西芳寺の風景だ。出入りの多い出島、島があり夢想国師の作、との伝承がある所以だ。国師が直接作られたのもでなくても弟子が作ったものであろう。この複雑な地割を楽しみたい。

▲左側と右側は出島、中央は島

▲出島の紅葉  西芳寺のそれだ

▲中ノ島には観音閣があったが、今は礎石が残るのみ

▲島の中で唯一の岩組み

▲出島や島の汀が栗石で作られている.古い庭園の証拠

▲茶室と後世に手が加えられた庭

▲島に架かる橋