地獄谷温泉  後楽館
林の中を20分ほど歩いてたどり着く渓流の露天風呂。厳冬期には猿の入浴も(専用風呂で)
長野県下高井郡山の内町地獄谷  0269−33−4376
  あまりにも有名な露天風呂である。それもそのはず、渓流沿いの岩盤にへばりつくような宿。ギシギシ音がする黒光りした廊下。そしてなんと言ってもめずらしいのは露天風呂に入って来る猿。88才のオバァサンが作ってくれる名物のちまき。室数は10室のみのためか家族経営で、昔の旅篭の良いところがそのまま残されている。このように俗化していないのは車が宿に横づけ出来ないからではないか、と思う。 我々は朝な夕なに露天風呂で景色を見ながらアマローネネのワインを飲んだ。また、帰りには雪の林の中を20分歩き、パティスリィ・ボン・ブーシュで香り高いコーヒーを飲み、近くにある蔵元の玉村本店で地酒を利き酒した。特にアルコール度が18〜19%もある純米酒旨かった。このような酒は全国中探がしても滅多に出会えるものではない。強い信念で醸造しているのだろう。その後酒蔵を利用したギャラリーの展示物を興味深く見学し。最後に「あさま」に乗車してからも、生酒を飲みながら雪国の風情に思いを巡らせた。
 
▲後楽館の露天風呂と餌をもらいに来る猿(注:野猿用の露天風呂は川の上流にある)