マリア・ラーハ修道院
  ライン川中流(コブレンツからケルンに行く途中にアンデルナッハ駅があるが、そこからバスかタクシーで行く)に「湖のほとりの聖マリア」(マリア・ラーハ)と呼ばれるベネディクト派修道院がある。このロマネスク様式の修道院は1093年に起工され、内陣、身廊派13世紀前半に完成したが西正面が完成したのは13世紀に入ってからである。蛇足ながら付け加えると修道院の入り口にホテルがあるのでここに宿泊してゆっくり拝観することをお勧めしたい。
Seehotel Maria laach  e-mail:
seehotel@maria-laach.de

▲西側よりの全景

▲北西よりのマリアラーハ修道院(この写真は逆光であるが撮影は夕暮れがよい)
  聖堂全体は非常にきれいで、バランスが取れている。東西に二つの祭室を備えたバシリカ式のプランで、西側祭室の前にアトリウム(前庭)を有しているのはこの時代としては珍しい。西正面は、中央の角塔をはさんで南北に円筒を並べ、東部は身廊と翼廊の交差部分に八角塔が、内陣の左右に角塔が築かれている。そして外部の要所には暗色の石材を用い、全体の形を引き締めている。学研220P

▲内部は、横断アーチによって補強された交差穹隆おおわれており、これは身廊外壁の構造からも推測することができる。横断アーチは下降して身廊列柱に吸収されている。学研220P

▲西側にあるアトリュームはスペインのそれを思い起こさせる

▲クリプト

▲アトリュームの回廊

▲西側の柱頭にあるロマネスク様式の彫刻

▲西側の柱頭にあるロマネスク様式の彫刻
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