ライヒェナウの修道院 (888年)   壁画は975〜1000年頃
 ボーデン湖(スイスとの国境にある)に浮かぶライヒェナウ島(現在は道路でつながっている)にはカロリング朝以来の三つの修道院聖堂がある。
@ザンクトゲオルク聖堂(Sankt Georg)オーバーツェル地区:伝統的バシリカ
Aザンクト・マリア聖堂(Sankt Maria)ミッテルツェル地区:オットー朝の改造部あり
Bザンクト・ペーター・ウント・パウル聖堂(Sankt Peter und Paul)ニーダーツェル地区:三つのアプシス

▲ザンクトゲオルク聖堂(Sankt Georg)オーバーツェル:伝統的バシリカで最も見ごたえがある
  888年に作られた質素な外観を示す聖堂はキャベツ畑の中にあった。右端のアプシス部分も曲線曲線にせず、単純に作っている。また、所謂「西構え」の例としても挙げられるが、ここでは左右の塔がなく中央部が単純化されて全体として鐘塔となっている。

▲10世紀のオットー朝に描かれたフレスコ画  アプシスの形は外観とは異なり半球状
壁画は3段に分かれていて、上段は使徒の立像、下段は立体的な雷文と修道委員長の胸像。
中段のキリストの」八つの奇跡の物語が描かれている。身廊北側の入り口側から「ガラだの悪魔憑きの治癒」「水腫症の男の治癒」「嵐を鎮めるキリスト」「盲人の治癒」。次に南壁の祭室側から「ハンセン氏病人の治癒」「ナインの寡婦の息子の蘇生」「ヤイロの娘の蘇生と出血症のの女の治癒」「ラザロの蘇生」

▲天井、壁には絵画が一面描かれている

▲天井絵画の拡大

▲「キリストの奇跡伝」

▲左側アーチが入り口

▲ザンクト・マリア聖堂(Sankt Maria)ミッテルツェル:オットー朝の改造部あり
 柱は円柱でなく壁構造の名残がある。よって柱頭には奇怪な怪獣はいない

▲全景

▲入り口付近

▲ザンクト・ペーター・ウント・パウル聖堂(Sankt Peter und Paul)ニーダーツェル
  カロリング朝以来の三つのアプシスがあるそうである
  朝露のジャーマンアイリスが美しい(教会裏側の勝手口から)

▲各修道院ともボーデン湖に面している

▲ボーデン湖に憩う
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