トリアー @大聖堂(ロマネスク様式)とリープフラウエン教会(ドイツではじめのゴシック様式) 大聖堂と聖母教会の母体は4世紀のコンスタンチヌスの治世時代にに建てられた双子教会である。ところが民族の大移動時代にフランク族が古代教会を残らず焼き払った。その後6世絹再建したが、8世紀にノルマン人に焼き払われた。その後大司教エグベルトやバベンベルクによって正方形の建築が再建された(1037年奉献)。更にその後も増改築が行われ非常に複雑な構成をしている。 Aバシリカ:ローマ時代パストラ・アウラ バシリカと言えば教会建築物の様式を思い出すが、その原点はローマ時代のバシリカにある。世界的に観てローマ時代のバシリカで残っているのはこの建物だけではないだろうか。私は教会建築物でロマネスク様式の教会を見てきたが、ほとんどが身廊と側廊の間には壁または柱がある。ところが1700年前の建築にもかかわらずこの大空間に柱が一本もないのだ。イカにローマ時代の建築技術が優れているのかに驚嘆せざるを得ない。 Bポルタニグラ(黒い門):ローマ時代 2世紀後半に作られた城門。同時に作られた城壁は6.4kmに及ぶが中世に城壁と他の門は取り壊された。なお、なぜ黒い門なのかを聞いてみると、黒い門の石は葉いじめから黒いのではなく、カビが付いているからだそうだ。よって清掃してもじきにカビが付着してしまうとのこと。 C司教博物館、円形競技場、皇帝大浴場、バーバラ大浴場、カールマルクスの生家などがある |
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トリアーの歴史 @紀元前一世紀中ごろ、カエサルはライン川西側のガリア地方を支配下に置いた。だが側の東側に住むゲルマン人には何度も侵攻された。初代ローマ皇帝アウグストゥスはライン川流域に多くの要塞を築き、ゲルマン人の来襲に備えた。 Aトリアーはその統括基地として、アウグストゥスが紀元前15年に建設した植民地である。この地は軍事上重要な基地のみならず、西のパリへ行く道と、南のリヨンへ行く道が交わる場所のため、交易の中心地にもなった。 B275年頃フランク族とアレマン族はローマて国に進入しトリアーを破壊 C285年帝国の四文統治が始まると、トリアーはガリア、ブリタニア、ヒスパニアからなる行政区の首都になり(皇帝の居住地になり)、西ヨーロッパ全体に睨みを利かせた。 D306年にコンスタンティヌスがガリアに君臨し、313年には「ミラノの勅令」を発してキリスト教を公認した。彼はこの地に10年間滞在しローマに匹敵する都にした。 E400年頃トリアーは皇帝居住地と首都としての役割を終える。 F5世紀末にはヴァンダル、スヴェ―べ、フランク族により征服され、フランク族の所有となる。 G843年のヴェルデン条約ではロータの中部フランクに属したが、870年のメアーゼン条約により東フランクに編入された。 H882年ノルマン人の侵略を受け都市は破壊された。 I30年戦争、ルイ14世、フランス革命後フランスに占拠される。 |
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▲モーゼル川とトリアー市街 左側が大聖堂、中央にはバシリカ(ぼやけているが) 撮影場所はポルタニグラから西に約10分モーゼル川を渡り坂道を方に向かって登る。当写真は早朝のため逆光であるが、午後の撮影がベター。手前の船はモーゼル川めぐり |
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▲マリエンゾイレ(海抜300m)から夕暮れのモーゼル川を望む 写真右側にマルクスの家がある |
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▲夕陽に映える大聖堂と聖母教会 |
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▲大聖堂 |
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▲大聖堂 ▲大聖堂の尖塔をポルタニグラから望む |
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▲大聖堂身廊 ▲側廊とトリフォリュ―ムからの採光 |
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▲聖母教会(リーブフラウエン教会) ファサード聖母子像 |
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▲聖母教会のゴシック様式天井 |
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▲聖母教会のゴシック様式天井 |
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▲バシリカ/ローマ時代パラスト・アウラ 長さ67m、幅27m、壁の厚さ2.7m |
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▲バシリカ内部 柱が一本もない大空間 当初は壁には貴重な大理石、壁がんは金モザイクが施され、床と壁には暖房ができる構造になっていた。幾たびかの侵略による破壊があったけれど教会として利用されていたので決定的には破壊されなかった。しかし第二次世界大戦ではほとんど完全に破壊されてしまったが、1956年に再建された。 |
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▲バシリカ外観 現代建築と見紛う ▲壁面 |
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▲教会建築ではアプシス(祭室)になる |
▲天井 |
▲ポルタニグラ(黒い門) 幅36m、西塔の高さ30m。近世まで教会として利用されていた 蛇足ながらポルタニグラのまん前に宿泊したため夜景を撮影することが出来たので紹介する Dorint info.zqftri@dorint.com |
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▲朝日を受けるポルタニグラ |
▲ローマ橋 7本の橋脚のうち5本がローマ時代 |
▲司教区博物館 鏡を持つ女 |
▲司教区博物館 320年頃の天井壁画 |
▲カール・マルクスの家 |
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