ザルツブルク(オーストリア)
  この街はモーツアルトの悲しみと喜びが生きている。レストラン、カフェー、音楽会、銅像、博物館とモーツアルトづくしだ。神童と言われ、数々の逸話を生んだモーツアルトであるが、この街の大司教には泣かされたようだ。以前から本で読んでいたが宗教界の重鎮がなぜ年端も行かない少年をいじめたの不思議であった。大司教の住んでいた宮殿(レジデンツ)はでかく、180部屋もあり、愛人を住まわせていたのがミラベル宮殿だ。もちろん大聖堂は馬鹿でかくてカメラに入りきらない。ばかばかしくて中に入る気もしなかった。このような欲ににくらんだオヤジから見れば、たかが音楽師ごときが、ということだろうか。
  この街は旧市街地も良いが城塞、および高台に上りゆっくりと街を眺めるのがいい。
  余談であるが、ミニコンサートがミラベル宮殿、ホーエンザルツブルク城、レジデンスで毎日のように催されている。私は城の大広間(といっても100名くらい)でモーツアルト、シューベルトの弦楽四重奏、ピアノ五重奏などを聞いたが、あけはなれた窓の向こうに夕日が落ちていき、真っ赤な空に変わっていった。この心地よい記憶は一生忘れることがないと思う。

▲街の西側にある高台のカフェーから市街地を望む

▲ホーエンザルツブルク城塞にあるカフェーから街の南西部を望む

▲日没寸前の輝き(6月なので午後8時30分くらい)

▲日没後の静寂が訪れた。静かにザルツァッハ川が流れる。暫らく余韻を楽しんだ

▲夕日に染まるホーエンザルツブルク城塞と大聖堂

▲大聖堂ファサード

▲ゲトライデガッセ通り  趣向を凝らした看板が並ぶ。写真上部に見える位置からの街の眺めは最高
 
▲モーツアルトの生家         ▲博物館の中は撮影禁止、廊下で記念撮影

▲モーツアルトの住居
モーツアルトの楽器、楽譜、肖像画など日本語のイヤーホーンで見学ができる。じっくり見学した。この博物館は多くに日本人寄付によるもので、その名前が刻印されていたが、これぞ国際貢献

▲モーツアルトの妻コンスタンツア、父親レオポルドの墓(ザンクト・セバスチャン教会)。モーツアルトはウイーンの共同墓地に葬られたため、本当の墓はない。なお偶然であるが宿泊ホテルの窓の下にあった
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