訪問した街と聖堂 ・サン・サバーン・シュル・ガルダンプ修道院(世界遺産)
・ショビニーノサン・ピエール教会
特徴 天井一杯に聖書の物語
 ロマネスク様式のフレスコ画として最も有名で、ユネスコの世界遺産に登録。
 天井一面に旧約聖書の物語が36画面描かれている。
 ノアの箱船(創世記)、船首が動物の頭で当時のヴァイキング船との類似が指摘されることもある。3階建て(?)構造で上層からノアの家族、鳥類(部屋にいれなくてもマストか何かに留まらせておけば良いのでは)、動物の順。魚はこの洪水の被害を受けなかった。左側の小さな建物はノアの箱船の教会をアピールするためのもの。聖堂はしばしば船に例えられ、身廊naveは「船」を意味する。右下には洪水で滅ぼされた人たち、右上に鳩。
 
 建物は巨大な円柱により半円筒状のヴォールとを支えている。堂内はロマネスク様式の割には意外と明るく高い天井画がそれなりに見える。なお柱も絵であり大理石風に描いたもの。
 
この天井の壁画は58の主題が描かれているが全て旧約聖書からのものだそうだ。しかし実際はより重要な東側にはキリストの物語が描かれていたそうだ。
詳しくは馬杉宗夫氏の「黒い聖母と悪魔の謎」講談社新書95Pより

▲ロマネスク絵画の森

▲ノアの箱舟 上から家族、鳥、動物、船の右下はおぼれている人

▲カルダンプ川に架かった橋から    
 
▲サン・ピエール教会          ▲柱頭の「悪魔に試みられるキリスト」
 ヨルダン川で洗礼を受けたキリストは、悪魔の試みを受けるため荒野に行き40日の断食を行う、力衰えたキリストに、悪魔は大きな石の塊を持ち「汝が神の子なら、この石に、パンになれと言え」と難題を持ちかける。キリストは右手を上げて、「人はパンのみにて生きるのではない」と教える。
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