地名:カヴァラ
カヴァラ(ローマ時代はネアポリスと言われていた)
 この街はローマからコンスタンチノーブルへ通じるエグナテリア街道の中間にあり、さらにアジア地区からヨーロッパへ通じる港でもある。パウロは当然トロアスからこのネアポリス(現カヴァーラ)に着いた。海岸付近にそれを記念したアギオス・ニコラス教会がある。
私はこの街で小さな偶然に出会った。この小さな港町の海岸に面したホテルに泊まったが、夜景を撮影すべくベランダから約10秒間のシャッタースピードで撮影した。帰国後写真を見るとなんとベストポジションに流星が写っていた。何か因縁めいた感じになった。パウロがヨーロッパに福音をもたらした第一歩の地だから。蛇足ながら記すと海岸に面したシーフードレストランで夕食をとったが、なんと旨い魚料理ではないか。魚の煮付けは日本が一番と思っていたが、とんでもない思い込みであった。イサキのような魚の塩焼き、蛸の煮付けなど。もちろん白ワインと。翌朝海岸では漁から帰ってきた船から魚を荷揚げしていて日本の漁村を思い起こさせてくれた。朝食後入り組んだ丘をキョロキョロ上っていたら、窓から婦人が顔を出して声を掛け、小道の案内をしてくれた。人情が生きている。

▲ホテルのベランダから撮影、帰国後に写真を見るとなんと流星が。パウロ宣教の印か

▲翌朝上記と同じ場所を撮影 

▲漁から帰っての一服

▲この水道は16世紀にスレイマンが城砦に水を引くために作ったもの    

▲パウロ記念アギオス・ニコラウス教会
▲トルコ風の雰囲気
   総合TOP  ヨーロッパ紀行TOP 日本庭園TOP