街名 世界遺産の宝庫:セゴビア
特徴 @ロマネスク教会Aローマ時代の水道橋B最後のゴシック教会Cアルカサール(城
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セゴビアは世界遺産の博物館
@ロマネスク教会:ロマネスク教会はフランスを初め多くが紹介されているが,セゴビアのロマネスクが立派なのに驚いた
Aゴシック様式の大聖堂:スペイン最大かつ最後の大聖堂
B驚異的なローマ時代の水道橋:世界中でもこれだけ大規模で完全に残っているのはここだけか
C美しい城:ディズニーランドの白雪姫の城のモデルになったとか
 
蛇足ながら子豚の丸焼きはこの街の名物だ。メソーン・デ・カンティドは15世紀の家をそのままレストランにしている。またホテルの隣の由緒ありげなお菓子屋さんで酒にドップリ浸した「ボラチョ」と言うケーキを買って食べたが実に美味かった。ボラチョとは「大酒飲み」と言う意味だそうだ。

ロ マ ネ ス  ク 様 式 の 教 会 @サン・ミリヤーン教会
 このロマネスク様式の教会は12世紀後半の建設で、三廊式でモサラベ様式の鐘楼と円蓋を備えている。側廊と身廊を仕切る柱は円柱と角柱が交互に並んでいる、ハカ大聖堂と同じ。柱頭には見事な彫刻があり、天井は木組み初期段階のロマネスク様式だ。

▲サン・ミリヤーン教会全景

▲柱頭彫刻、柱の形、天井がロマ ネスク様式を示す

Aサン・エステーバン教会
 セゴビアで最も遅い時機に建てられた(13世紀)、最も美しい教会のひとつ。空高くそびえる鐘楼は6層に積み上げられ、優美な開口部を備えていて「スペインの塔の女王」として知られている。角の部分は細かい小円柱で強調されている。


▲サン・エステーバン教会

▲回廊

サン・マルティーン教会
 日が暮れて空が茜色に染まる頃、ホテルからフラボー通りを歩いていた。すると広場がありその横に外回廊がぐるりと取り巻いた教会があった。エェッと思い回廊の間に入ってみると柱頭にはまぎれもないロマネスク様式の教会だ。茜色に染まった彫刻は心に深く染み込んだ。


▲教会入口

▲外回廊の柱頭は見もの
ベラクルース(聖十字架)礼拝堂
 夕暮れ迫るセゴビアの街を望むため、この変わった形の聖堂に行った。夕日を浴びて聖堂は金色から茜色に変わるところだ。この聖堂は●108年テンプル騎士団によって建てられた。かつて騎士団の秘密の儀式が執り行われていた。入口にある柱頭にはロマネスク様式の柔らかな彫刻がある。

▲礼拝堂の向こうには有名なアル カサール()が見える

▲柱頭彫刻
マ時代の建造物

水道橋
 セゴビアで最も古い建造物は、ローマのトラヤヌス帝時代(98〜117年)に建造された水道橋だ。これは花崗岩の切石を組み合わせただけで、セメント類を一切使っていない。この美しい形態の水道橋は全長813m、最高高さ約30m、アーチは全部で167よりなっている。またこの水道橋のすごいところは1906年までは丘の上にある旧市街に水を送りつづけていたのだ。2000年間も機能していたのだからローマ時代の土木技術の確かさがうかがえる。
 
 ローマ時代の水道橋と言えば、南フランスにあるポン・デュ・ガールとセゴビアが双璧だ。セゴビアは小さな石を丹念に積み上げていて、繊細華麗と言うべきか。一方ポン・デュ・ガールは大きな石を豪快に組み合わせていて、三段のアーチになっていて現在でも自動車が通っている。なお、ホテルは大聖堂の見える広場に面したインファンタ・イザベルに泊まり旧市街の細い路地歩きを愉しんだ。


▲水道橋はアソゲーホ広場を横切っている

▲夕日を帯びる水道橋
ゴシック様式

セゴビア大聖堂
 この聖堂はスペイン最後のゴシック様式である。作られたのはルネッサンス様式が最盛期の16世紀だ。「スペイン大聖堂の中の貴婦人」と言われている.


▲聳え立つスペイン最後の大聖堂

▲ホテルのベランダより
十三世紀

城(アルカサール)
 断崖絶壁の上にあるこの城は13世紀に建てられ15〜16世紀に改築されてディズニーの白雪姫のモデルになった。北西から見ると戦艦が大海原を進んでいくようだ。


▲ティズニーランドのモデルにな った城(アルカサール)
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