以楽苑 重森三玲唯一の公園庭園  春秋の特別公開のみ開園される
大阪府枚方市香里団丘6  枚方市土木部公園みどり課 電話072-841-1221
  この庭園を知ったのは最近である。なぜこのようなスケールの大きい庭園が比較的知られずにいたのが不思議だ。「孤高の人」といった感じだ。重森は神社仏閣、美術館などの作品が多いのであるが、公園庭園はこの以楽苑のみではなかろうか。
  市民が寛ぐ場所にかくも剛健な岩組みがひっそりと佇んでいた。広い空間に負けないような大掛かりな岩組みがなされている。このような雄大な作風は徳島県にある旧国分寺跡の庭園の他に無い、といっても過言ではなかろうか。一方緩やかなカーブを描く池の周りには園路に沿って巨石が配置され人々を先へ先へと導いてくれる。滝あり、曲水ありの変化が我々を楽しませてくれる。また桜や新緑、紅葉の風景が観賞できる。
  今回の撮影に関しては公園みどり課の対応が大変親切なのには驚いた。市民サービスは、かくありたいものだ。突然の申し込みにもかかわらず、鍵を開けていただき、雑草を刈っていただくなどのご配慮に感謝したい。

▲築山の上にそそり立つ岩組みは須弥山を思わせる雄大な迫力である。この岩組みはどの方向から見ても観賞に耐えられる設計だ。以下時計回りに観賞する。

▲上記写真を右回りで撮影

▲正面側から似ると裏側になる

▲複雑な岩組みが観賞できる

▲園路を回遊し振り向くと迫力のある風景が迫る

▲滝組付近からの園路の風景

▲豪華な滝組。鋭い感触の青石をふんだんに用いた滝組

▲木立ちの中にあるZ形をした曲水

▲対岸からの枯滝

▲対岸から観賞する点在する岩群

▲対岸から観賞する主岩組み

▲園路にはさまざまな意匠が施されている    ▲重森三玲氏による以楽
   総合TOP  ヨーロッパ紀行TOP 日本庭園TOP