毛越寺(平安末期)平泉 池泉回遊式(浄土式庭園) |
岩手県西磐井郡平泉字大沢 電話0191−46−2331 |
藤原三代が東北の地に築いた極楽浄土であるが、やはり作庭記の中の島姿の様々をいふ事の条で「干潟様は汐の干あがりたる跡の如く半ば現れ、半ば水に浸るが如くにして、自ら砂々見ゆべきなり。樹はあるべからず。」とあり海岸の風景として、干潮時に島が海上に現れた様を再現している。 日本は島国である。この様な手法は全国の庭園で繰り返し表現されている。この広大な池泉舟遊式庭園は、東北地方にあったため壊されることなくほぼ原形をとどめている。倒れている鋭い巨石が屹立しているさまを想像するとぞくぞくしてくる。 当庭園は極楽浄土を現した完全な形が残っていて、且つ作庭記風の庭であり非常に貴重な文化遺産だ。隣にある中尊寺が余りにも有名なために、こちらの庭が見落とされがちであるが、是非観賞していただきたい。 |
▲須弥山岩組み(傾斜した岩) 極楽浄土をこの世に再現した庭なので須弥山か(kressig Andreas 提供) |
▲出島を俯瞰して撮る(kressig Andreas 提供) |
▲極楽浄土の世界(kressig Andreas 提供) |
▲須弥山を囲む九山八海を表しているのでは、と言われている(誤って盛土が除去されている) |
▲玉石と岩組みが交互に 手前の小島の立石はもやい綱を結ぶ舟どめ石、奥は遣水からの滝 |
▲干潟模様の出島 美しい曲線と水位の上下によって生ずる干潟模様 |
▲亀が蓬莱山を背負っている(kressig Andreas 提供) |
▲遣水 ▲築山岩組み 池の舟から見ると亀島にも見える |
▲幻想的な風景(作庭家・重森千氏の提供) |
▲幻想的な風景(作庭家・重森千氏の提供) |
kressig Andreas 提供 |
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