小川家　雪舟伝承の庭　　室町時代

島根県江津市和木

　個人庭園で約７００年もの長きに渡って維持されていることに驚きと感謝の念を禁じえない。
後鳥羽上皇が隠岐に流されたとき吉野の小川氏が上皇に同行したと伝えれれている。同家には伊能忠敬などの資料が保存されその家系の華麗さがうかがえる。
　庭園は山畔を築山的に扱い、上部に三尊枯滝が威厳をもって添えられている（主石は約150ｃｍ）。いかにも装飾的でなく古式な感じを受ける。その下には山から誘導された水により滝が落ちるようになっている。室町時代の古式な滝組の好例である。
　下記組の写真は類似の写真を記載したが中央左右からのアングルで石組を鑑賞していただけてば有り難い。

三尊石の大きさは中央約150ｃｍ、向かって右脇約120ｃｍ、左脇約110ｃｍ

中央の水落石より落ちた水は左右に別れて落ちる

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