志方家 重森三玲 昭和47年76歳  神戸市長田区
 三方を壁に囲まれた場所に瀬戸内の洲浜模様を大胆に描き、海洋風景の対岸は入り組んだ出島がデザインされている。狭い場所であるが、七五三の石組みされた、充実した空間である。


▲七五三石組み  三石(左端の一石のみ見える)、七石(左側中央)、五石(右側に三石見える)

▲デフォルメされた洲浜模様。特に弁がら色の奥の洲浜模様は特徴的

▲出島に囲まれた入り江には、青石による石組みがある

▲重森のデザインは自然をそのまま模倣するのではなく、自然の特徴的な意匠を切り取って、超自然の人工的な意匠に昇華している。

▲当庭の左側が駐車場になっているため、その屋上にはコンクリートによる洲浜の池を設け、紀州の青石、紫石が敷かれている。
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