四天王寺  補陀落の庭・極楽浄土の庭
大阪市天王寺区四天王寺1-11-18  電話:06-6771-0066
沿革
  四天王寺は今から約1400年前、推古天皇元年 (593)に聖徳太子が建立された、日本仏法最初の大寺である。 新しく渡来した、仏教を支持する蘇我氏と日本古来の宗教を推す物部氏
の二大豪族の狭間で 、弱冠16歳の聖徳太子は仏教の守護神、四天王に祈願して戦いに勝利した。
その報恩謝徳のため、建てられたのが四天王寺である。 四天王寺は四箇院 (敬田・悲田・施薬・療病) を構え、広く一般民衆に手をさしのべ、太子信仰の拠点となると同時に、庶民救済の中心地となった。
庭園
 副管長により作られた庭。広い敷地内を「二河白道」の説話に基づき改修、造園された。テーマ取りがよく分かりやすい庭でである。日本庭園の発生が宗教から来ている事を考えるならば、現代における庭園の復活、として大変面白い。

▲四天王寺

▲補陀落の庭と称され観音浄土の世界を表している

▲手前には真っ黒な石が、奥にはぎっしりと石が組まれている

▲滝部

▲やや鋭角な石による流れ

▲この橋からは極楽に至る白道が始まる。尚、立派な橋と滝添え石が揃っている庭はめったにない

▲白道の左側は瞋(怒り)象徴する「火の河」      ▲右側は貪りを象徴する「水の河」

▲釈迦の滝

▲白道を迷わず進むと瑠璃光の池があり、薬師の滝が落ちている

桜越しの瑠璃光の池

▲白道をさらに進むと極楽の池があり、阿弥陀三尊石が迎えてくれる

▲当園入り口すぐの右側に不思議な岩組みがある。やや小さ目の石を六本の白い石が取り巻いている。
仏説に基づいた岩組みだろうか。モダンアートといっても過言でない。

▲白くて角が取れた直方体の形をしている、珍しい石だ
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