少林寺  重森三玲昭和29年58歳
大阪市中央区高津1-2-30
不思議な縁
  現住職のお話では重森先生が戦後まもなくのころに龍安寺をよく訪ねた。その頃ご住職は修業の身で龍安寺に居られて、先生とはいろいろの話をされたそうである。そのご何年が後に当少林寺を担当することになられた。そこには偶然にも重森先生の庭があった。先代のご住職が重森先生に依頼されたそうである。
七五三の枯山水庭園
  当初の庭は枯山水で現在ある植栽は現ご住職が夏場の照り返しに閉口して植えたものだそうだ。手前には三石、中間に五石、後ろの列は七石が一直線に並んでいる。約10m四方の小さな庭であるが書院から見ると山並みが三層並んでいて奥行きが広く感じられる。立石、伏石、横石が吟味されて配置されている。小住宅でも奥行きがあり、深みのある庭である。もしこの庭の草木が無く、白砂を敷き詰められていたならば、コンパクトな禅庭園になるであろう。
 当庭と類似の庭が最晩年の八木家にある。

▲全景

▲最前列の白い石と尖った石の石組みは鶴島か

▲三列の七五三
 
▲後列の7石に三尊石が                 ▲最前列の鶴島
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