千葉家 「千波庭」 昭和49年(78歳) 岩手県奥州市 非公開

最晩年の作品が岩手県に作られたのは、何かの因縁があるのだろうか。すぐ近くには毛越寺がある。この庭は重森が昭和13年7月に実測調査をした。その時に干潟模様を発見し、「作庭記」の記載内容がそのまま実在したことを明確にした。

 千葉家庭園は苗字に因み「千波庭」と命名したが、単なる語呂合わせではなく、毛越寺の干潟模様を現代感覚で表現したと言える。全庭が弁柄色の洗い出しと苔、ツツジ、白砂である。


4本の出島とその先端が飛び石で繋がっている

鮮やかな洗い出し工法の出島

鶴島と三尊石

亀島と三尊石

毛越寺の出島
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