東福寺・龍吟庵
京都市東山区本町15丁目778番  電話:075−561−0087
  当庵は毎年11月のみに特別公開される。方丈は日本最古の様式で国宝である。さて、庭園であるが重森三玲氏が永遠のモダンの庭を作った。特に西庭は寺号をテーマとし、龍が白砂の雲と黒砂の波の間から湧き上がってくる様をダイナミックに表現している。白雲、海波の間から龍が左回りに庭一杯に暴れまわっている。また坪庭には白黒の二頭の犬が狼から開祖大明国師を守っている姿が躍動的に捉えられている(当庵の伝承に基づいて)。重森三玲氏は造形が見事であるばかりでなく、その場に合ったテーマの選択が的確であるのに驚かされる。

▲紅葉の時期になればさぞかしであろう。

▲龍が白雲、黒雲を左回りに上昇しているさま


▲中央の横石が病に倒れた幼少時代の大明国師。その左右に黒犬、赤犬が国師を守っている。写真左の三石は犬に向かう狼、犬から逃げる狼。同様の石が右側にも三石配されている。

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