瑞応院 重森三玲の庭   テーマ性、抽象性、立体造形性の全てが完全に備わった最高傑作
滋賀県大津市坂本  非公開
  本庭は比叡山の山田恵諦大僧正と重森三玲先生の出会いによるものである。昭和9年の大風水害の折日吉川の上流から大きな岩が転がり落ちてきた。大僧正はこの石を何とか庭石にと思っていたが、何せ大きな巌ゆえ動かすことが出来なかった。その後歳月が20年余り経った昭和31年に重森先生が作庭することになった。テーマは、源信僧都が日相観により観得した「阿弥陀聖衆25菩薩来迎図」とした。この構想を大僧正は大変喜ばれたそうである。


▲中央の巨石(2.3m)が阿弥陀如来で、その周りに25菩薩と供の者の34石がある

▲向かって左には観世音菩薩を含めて17石(手前より3石・3石・5石・6石)
向かって右側は勢至菩薩を含めて17石(手前より6石・4石・4石・3石)

▲手前の尖った石が勢至菩薩、左端が観世音菩薩

▲右の白い石が勢至菩薩、左端が観世音菩薩。仏たちが雲の中から湧きあがって来るさま

▲「阿弥陀聖衆25菩薩来迎図」ゆえ苔の部分は雲を表している.同様に縁先の敷石も雲海を表している。

▲庭園背後から


    総合TOP  ヨーロッパ紀行TOP 日本庭園TOP